(注意)日本でのルーチンワクチン(定期接種)を終えていることが前提です。
1)アジアへの1か月以内のツアー主催旅行
- 輸入A型肝炎ワクチン、破傷風ワクチン
2)アジアへの海外赴任・海外留学ないし冒険旅行
- 0日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン、腸チフス、Td-pur(あるいはTdap)
- 7日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン、日本脳炎
- 21日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、MMRワクチン
3)欧米やオセアニア地域への1年以内の滞在
- 破傷風トキソイド
4)欧米への1年以上の海外赴任
- 輸入A型肝炎ワクチン、破傷風トキソイド
5)欧米での1年以内の冒険旅行、東欧への海外旅行
- 0日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン、破傷風トキソイド(或いはTd-pur)
- 7日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 21日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、ダニ脳炎ワクチン、MMRワクチン
6)アフリカ、特に赤道アフリカに長期滞在する場合
- 0日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン、腸チフス
- 7日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン、髄膜炎菌ワクチン
- 21日 輸入AB型肝炎混合ワクチン、MMRワクチン、Td-pur(あるいはTdap)
- 黄熱病ワクチンをMMRワクチン終了後28日以降か、初めのワクチン接種28日以前に、検疫所で接種する。
7)欧米への海外留学 米国ならば州および大学、ヨーロッパの大学の指示に従ってください。ただ、寮生活を送る場合、輸入4価髄膜炎菌ワクチンを勧めます。
(備考)輸入狂犬病ワクチンについて、2018年のWHO Position Paperでは、新しい方針が発表されました。曝露前(PrEP)予防接種において、0日、7日の2回接種で十分とされ、免疫不全がある場合のみ、21日目の3回接種が必要と変更されました。